BLOG

新着情報

ブログ

「むし歯の治療って時間がかかる」と思ったことはありませんか?

こんにちは。
 
八事駅から徒歩1分の「歯科アイノ」です。
 
 
むし歯が急に痛み出したので、急いで歯医者さんに駆け込んだら痛みはとれたのに「次の予約を」と言われた……いつまで通わないといけないの?なんて思われた経験がある人は、少なくないかもしれませんね。
 
どうしてむし歯の治療に、時間や回数がかかるのでしょうか。
 
それにはいくつか理由があります。

むし歯の治療に、何度も通院する理由

むし歯の治療が1回の通院で終わらないことには、じつは、患者さまが負担する治療費を軽くするためなど、ちゃんとした理由があるのです。
 
それはいったいどういうことなのか、一緒に見ていきましょう。
 
 
●保険診療を受けるには、1回の治療時間に制限があります
 
むし歯の治療は、基本的に保険適用内で治療を行います。
 
保険診療では、患者さまが支払う治療費は原則3割、高齢者は1~2割のみになるなど、負担が大幅に軽減される設定になっていますから、当然、その制度は活用したいものです。
 
そのためには、細かいルールに従う必要があります。守らなければ保険診療が適用されません。
 
1回の通院でできる診療時間や治療範囲も決まっているため、何度かに分けて治療を行なうことになるのです。
 
 
「どうしても1回で済ませたい!」というオーダーに応えることも可能ですが、そうなると保険診療でできる範囲を超えてしまうため自由診療に変わり、治療費が、患者さまの全額負担となります。
 
「何度も通院したくない、1回で済ませられたらいいのに~」というお気持ちはわかるのですが、実は、保険を適用させて負担額を軽くする仕組みを活用するためなのです。
 
「何度か通うことで治療費がお得になっている」と考えると、時間がかかる理由がわかりやすいのではないでしょうか。
 
 
●患者さまの身体への負担を考慮して治療を行います
 
保険適用の治療時間の制限についてお話しましたが、理由はそれだけではありません。
 
患者さまの身体への負担や健康への影響を考慮して、治療の時間配分を決めていることも事実です。
 
理由としては、こちらの方が優先といえるでしょう。
 
例えば、1回の診療で複数のむし歯の治療をしたり、たくさんの処置を行ったりすると、そのぶん診療にかかる時間が長時間になってしまいます。
 
そうなると治療中、口を大きく開けたままの状態が長くなります。
 
患者さまの身体への負担を配慮すると、適切な時間内でできる範囲の治療を1回に施すようにしています。
 
また、治療途中の段階において、食事しにくい等の弊害が起きることがあります。 
お口の中がそのような困った状態のまま治療を次回にもちこさないように配慮しながら、治療内容を少しずつ分けて行う場合もあります。
 
 
●むし歯の進行具合で治療時間が変わってくる
 
歯科検診で、歯医者さんがお口の中を見ながら「C1、C3、C2」とか言っているのを耳にされたことはありませんか?
 
むし歯は進行度をC0〜C4までと5段階に分けられていますが、C0、C1を(軽度)、C2を(中度)、C3、C4を(重度)とされています。
 
通院の目安として、C0やC1のような軽度であれば、ほぼ1〜2回で終わることが多いのですが、中度になると、ほぼ2〜3回、重度になると4回以上になります。
 
このように進行度が上がると治療内容が変わり、より複雑で時間回数もかかってきます。

治療の途中で通院をやめて放置するとどうなるの?

応急処置で痛みがとれたからといっても、むし歯が完全に治ったというわけではありません。
 
そのままにしておくと、ますます進行し、大事な歯を失ってしまうかもしれません。
 
もっと恐ろしいのは、むし歯菌が血管を通じて全身にまわり、それが脳や心臓に侵入すること。動脈硬化や、脳梗塞、心筋梗塞を引き起こす恐れもあります。
 
そのうえ治療回数や治療費も余計にかかるようになります。
 
むし歯の治療は、自覚症状がなくても最後までしっかり受けるようにしてくださいね。
 
 
そして、普段からのセルフケア定期的な歯科検診で、むし歯の予防、また早期発見や早期治療スタートを心がけて、健康な歯をいつまでも保っていきましょう。